1Sep
最近、インターネット上などで、入れ歯の装着の順番がわからないという方をお見受けすることが増えました。
入れ歯は作った時に歯科医院で一通りの使い方の説明を受けるはずだけれど・・・と思ったのですが、こうしたヘルプを求めておられる方は、ご家族の介護を始められた方の場合も多いことがわかりました。
なるほどご本人がずっとされていた事を代わりに行うとすれば、入れ歯を使ったことの無い方では扱い方がわからないのはごもっともですね。
総入れ歯の装着の順番や、入れ歯の装着方法などを一通りまとめておきましょう。
総入れ歯の場合、入れる時は上側が先になります。
入れ歯が乾いていたり、お口の中が渇いていたりすると装着しにくいので、入れ歯を水で濡らしたり、お口をすすいだりすると付けやすくなります。
まず上側の入れ歯の前歯をつまむと良いでしょう。
お口の中に何も入っていないことをしっかり確認してから、大きくお口を開けてゆっくり入れ歯を入れます。
歯茎の位置に合わせたら、入れ歯の床の真ん中を親指で押さえ、上に優しく押し付けることで安定させます。
ちょうど吸盤を壁などに固定する時と同じような感覚です。
上側が安定したら、今度は下側の入れ歯の一方の端をつまむようにして、同じようにお口の中に入れます。
歯茎の位置に合わせたら、両方の人差し指の腹で左右それぞれの奥歯部分を下へ向かって優しく押し付けます。
上下ともに安定したらゆっくり噛み合わせの確認をしましょう。
外す場合は、付けるのとは反対に下側から外します。
まず前歯の部分をつまんで、そこだけを下にあおるようにします。
すると奥歯のほうが持ち上がって、簡単に外せるでしょう。
下側が外れたら上側も前歯の部分をつまんで、上へあおるようにします。
すると奥のほうの床が上顎から簡単に外れて、下に落ちて来ます。
外した入れ歯はキレイに洗浄して、お口の中も忘れずにキレイに磨いてすすぐようにしましょう。
部分入れ歯の場合は、介護などで本人以外の方が付ける時には、お口の中に落としてしまわないように注意を払う必要があります。
とても小さな部分入れ歯もありますので、飲み込みなどの事故が起こってしまうのを防ぎましょう。
クラスプという金属のツメがあるものは、そこをつまむようにして、固定する歯にしっかり沿わせるようにして下さい。
入れ歯が奥までしっかり収まるように指の腹で押さえ、きちんと安定してから噛み合わせを確認しましょう。
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