1Sep
総入れ歯の場合は、無いと食べ物が咀嚼出来ないので、必要性をしっかりと認識されている方がほとんどだと思います。
ただ、部分入れ歯の場合、入れ歯の必要性を認識されていない方が非常に多いように見受けられます。
これは非常に残念なことですね。
確かに他の歯が残っていれば、咀嚼出来ないというほどの事はないでしょう。
前歯などの場合は噛み切る時に不具合が出ますし、審美的に無いと問題と考える方のほうが多いですが、奥歯の場合は違和感や面倒臭さが先に立ち、必要ないと自己判断してしまわれる方が多いようです。
中にはせっかく入れ歯を作ったのに、違和感があって使わなくなってしまったという方も。
片方どちらかの奥歯が残っていれば、そちら側で噛めばいいと思っていらっしゃるのです。
入れ歯なんて、使ったほうが不便だ、という気持ちになっていらっしゃる方は多いです。
でも入れ歯を使わずに生活していると、失った歯の働きを補うために周りの歯に非常に大きな負担がかかり、結局数年後に他の歯まで失う事になる事例が非常に多いのです。
右を失ったからと言って左を酷使し、左も失ったから今度は前歯を酷使し・・・と続けているうちに、自分で総入れ歯の生活をどんどん引き寄せていることを知らなければいけません。
また、歯がなくなれば、なくなって空いたスペースに歯の移動が起こります。
当然ながらキレイに横移動するような意味ではなく、空いたスペースに向かって隣の歯が頭から斜めに陥没して行くと言ったほうが良いかもしれません。
下の歯を失えば、その歯と噛み合わせていた上の歯がニョキニョキと下へ向かって落ちて来ますし、上の歯を失えば相対していた下の歯が上へ向かって伸び出します。
非常に歯並びが悪くなり、複雑に空いたスペースに食べ物が詰まって虫歯や歯周病になりやすくなります。
噛み合わせも悪くなりますし、そうなってから渋々治療を再開しても、改善までにかかる時間も費用も労力も比べ物にならないくらい多大になってしまうのです。
動いてしまった歯を元に戻すのは非常に困難です。
たった1本抜けただけでも、放置すれば他の歯を失ったり、噛み合わせを悪化させたりするのに十分な破壊力を持っていることを、是非知って下さい。
入れ歯が使いにくいなら、もっと良い入れ歯を探すという手段もあります。
今は入れ歯の技術もとても進んでいますから、きっと満足して使いこなせる良い入れ歯を見つけることが出来ると思います。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。