23Mar
入れ歯を作ったものの、手入れが面倒なので外していることが多いという方もいます。また、まだ自分の歯が残っていて食事もできるので入れ歯はいらないという方もいるかもしれません。しかし、入れ歯には食べ物を咀嚼すること以外にも大事な役割があります。
私たちは唇や舌を動かしながら話をしますが、歯も正しい発音をするうえで欠かせない働きをしています。歯が抜けていると発音が不明瞭になりますが、入れ歯をすれば聞き取りやすい発音ができます。また、入れ歯をしないで食事をしていると、他の歯や歯茎に負担がかかり健康な部分に悪影響が及ぶことがあります。さらに、よく噛まずに呑み込んでしまうこともあるので、栄養も十分取れず健康を損なうこともあります。研究により、物を噛むことによって脳に刺激が伝わり、記憶や学習機能にも影響を与えるということもわかっています。ですから、歯が抜けているままにせず、入れ歯を使ってよく噛むことは非常に大切です。
歯が抜けていると見た目も良くありません。奥歯が無いと頬がこけて年取って見えます。前歯が抜けている場合も年齢よりも老けて見えます。また、奥歯が抜けていると前歯に咬合圧がかかるので前歯が次第に前に倒れてきます。歯を失うと次第に顎がずれて顔が歪んでくることもあります。それで、入れ歯をすることによってこのようなトラブルを回避し、なおかつきれいな外見を保って自分に自信を持つことができます。
歯が抜けた状態を放置しておくと顎ずれるだけでなく、首の骨、背骨、骨盤というふうに体全体の骨がずれていきます。骨のずれは、頭痛や肩こり、腰痛、内臓疾患にもつながります。また、重いものを持ったりスポーツをしている時に歯をかみしめることがありますが、これにより、より大きな力を出すことができます。ところが歯が無いと必要な力が出ません。また、物を噛むことで首周りの筋肉が鍛えられて、重い頭を支えることができますが、歯が無いと重みが負担になり肩こりや頭痛の原因になります。こうした様々なトラブルを回避あるいは軽減するために入れ歯の使用は非常に役に立ちます。
入れ歯を作るには時間もお金もかかる、毎日の手入れが必要、作った後も微調整が必要で何回も歯医者に行かなければいけないなど、面倒に思えることもありますが、健康や見た目の美しさを維持することができるということを考えるなら、メリットの方が多いと言えるのではないでしょうか。
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