23Mar
入れ歯を長く快適に使うには普段のお手入れが欠かせません。入れ歯は常に清潔に保つ必要があるので、食事をした後には外して汚れを落とします。入れ歯を洗う時には、まず水を張った洗面器を用意して、その上で洗うようにします。こうすれば、手が滑って入れ歯を落としてしまったときでも割れることがありません。それから流水でぬめりや汚れを軽く落とします。
そして、入れ歯専用の歯ブラシで汚れを落としていきます。この時に歯磨き粉はつけないで水だけで洗浄します。歯磨き粉に含まれている研磨剤は入れ歯に傷をつけてしまうので、そこから細菌が入って口腔内にトラブルが起きることがあります。入れ歯用の歯ブラシは、植毛部分が毛が硬く小さい部分と、硬さが普通で大きい部分に分かれているので、普通の歯ブラシを使うよりも細かな部分まできれいに洗えます。毛も一般の歯ブラシよりも固いので汚れを落としやすいです。
洗い方ですが、総入れ歯の場合は、歯と歯の間や義歯床のくぼみ、義歯床と歯の間に汚れが溜まるのでその部分を特に丁寧に洗います。部分入れ歯は義歯を固定するためのクラスプのところが汚れやすいのできれいに洗浄します。また、クラスプ部分を強く握ってしまうと変形するので注意しましょう。
洗い終わったら全体を見て汚れが落ちているか確認します。ぬめりも取れているか確かめてください。ぬめりは細菌のかたまりであることが多いのできれいに落とす必要があります。きれいになったらケースに水と入れ歯洗浄剤を入れて入れ歯を浸します。浸す時間は説明書に記載されている目安に従ってください。中には歯ブラシで洗浄しないで直接洗浄液に浸す方もいますが、そうするとぬめりや細かい部分の汚れがキレイに落ちないので、必ず歯ブラシを使って洗うようにします。
ケースは持ち運びができるコンパクトなものが便利です。取っ手やすすぎ用の水切りカゴがついているケースもあります。洗浄剤は過酸化物系のものが一般的で、微生物を取り除くという効果はあまりありませんが、汚れや色を落とすことができます。酵素系のものは微生物の除去に効果がありますが、色を落とす面での効果は劣ります。次亜塩酸素系は高い殺菌力と漂白作用がありますが、長くつけておくと変形したり変色することがあるので注意が必要です。
洗浄液から取り出して、入れ歯をつける前に流水で洗浄液の成分や浮き出てきたぬめりや汚れを洗い流します。洗浄液の成分が残っていると口腔内のトラブルにもつながりやすいのできれいに洗浄するようにしましょう。
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