13Jun
入れ歯を入れることになったなら、是非材質についても知っておいて下さい。
というのも、入れ歯は作られる素材によって出来上がりが相当変わりますし、持っている機能も変わるからです。
金属が良いのか、他の材質が良いのか、お一人おひとりにとって最良の選択は異なりますから、一概に「あれが良くてこれがダメ」などと判断してもいけませんね。
どうしてその材質が選ばれているのか?その理由はひとつひとつ違います。
ただし、保険適用の入れ歯の場合は、そうした最良の選択をする時に大きな足かせがあります。
というのも、選んで良い材質が非常に限られているからですね。
入れ歯にはいろいろなパーツがあり、天然の歯の代わりになる人工歯、歯茎の代わりになる歯肉部、口の中の粘膜と密着する大事な義歯床、入れ歯を固定するための維持装置などがあります。
自由診療であれば、ご本人の口腔内の状況やご希望、日々の生活習慣などから最良のものを選択すれば良いわけですが、保険が適用されるとなると、選べる種類が極端に少なくなります。
例えば、歯の色はそれこそ十人十色、自然に馴染む色でなければ、一目で違和感のある顔立ちになってしまいます。
「たかが歯の色くらい」とお思いでしょうか?実は、人間の目はそうした異質さに関しては、非常に鋭く働いてしまうものなのです。
更に歯茎の色が見える場所の場合、色は義歯以上に大きな違和感を呼んでしまいますね。
ちょっと考えて頂ければすぐにわかることですが、人間の歯茎の色が全部同じトーンのピンク一色なんてことはあり得ませんよね。
素材はレジンといいますが、自由診療でちゃんとでこぼこを付けて色の濃淡もつけてあげれば、とても自然な歯茎を作ることは可能なのです。
他には透明なレジンを使うことで自分の歯茎の色を見せるという手段もあります。
おそらくご想像以上にいろいろな手段があると思いますよ。
もっと見た目の美しさを考えるなら、部分入れ歯の維持装置、クラスプを使わない選択肢もあります。
金属製のツメが見えるからあまり口を開けられず、お喋りも食事も楽しくないという方や、接客業の方などにはノンクラスプデンチャーなどはおすすめですね。
ちょっと材質の寿命が短いのがネックですが、つなぎ目がほとんどないのでお掃除もしやすいですし、衛生的で使い勝手もとても良いものです。
また、金属床と一言で言っても、コバルトからチタン、ゴールドなどありますし、メッシュにすることで味や熱を与えるものもあります。
きっと保険適用の入れ歯しかご存知ない方は、驚かれるのではないでしょうか?
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