26Mar
入れ歯の問題でとても多いのが、噛み合わせの問題です。
患者さまから、「何度入れ歯を作っても合わない」「食べたいものが噛めない」という言葉を何度となくお聞きして、いかに一般的な入れ歯は噛み合わせが上手く行っていないかを痛感することが多いですね。
この噛み合わせの問題は、口の中だけに留まらないのが更に状況を悪くする要因です。
というのも、噛み合わせが悪いせいで、内蔵や身体の他の部位に支障をきたしてしまうことが分かっているからです。
入れ歯を使っている方で、しつこい肩こりやひどい頭痛に見舞われている方は、入れ歯の噛み合わせを疑ったほうが良いでしょう。
顎関節症という顎の関節の病気を発症してしまう方もいらっしゃいます。
決まった部分に決まった症状が現れるのではなく、なんとなく常に身体のどこかが痛いとか、気分が落ち込むとか、イライラするとかいった不定愁訴を起こされる方もいらっしゃいます。
よく噛むことが出来ませんから、内蔵に常に負担がかかって、胃を悪くしたり生活習慣病や重い内臓の病気のリスクを高めてしまう場合もあります。
これらのやっかいな症状の原因が噛み合わせだったとしたら?しかも入れ歯のせいだったとしたら?
逆に言えば、入れ歯をきちんとしたものに変えるということだけで、すべてのトラブルが一気に解消する可能性もあるわけですから、もしかしたら一発逆転サヨナラ満塁ホームランとなる可能性もあるわけです。
そう考えれば、逆に希望が湧いて来ますよね!
今の歯科医学はとても進歩しています。
しっかり噛める入れ歯を作る技術もありますし、そのために整体の考え方を摂り入れるなどの取り組みも行われているのです。
くろさき歯科でもまず口だけでなく全身を診るところから始めますが、背骨の曲がり具合や日常の姿勢、目や鼻のラインなどを診るところから始めるので、少々びっくりされる患者さまもいらっしゃいますね。
足の裏まで診る歯科医院は、確かになかなかないかもしれません。
でも、実は噛み合わせは土踏まずの形ととても密接につながっていることをご存知でしょうか?
理想の噛み合わせを得るために、足裏専門の整体の先生にも診てもらい、足形をとり、中敷きを作るなどしてバランスよく踏ん張る形を作ることで、実は入れ歯のズレが解決出来る場合もあります。
こうした試みによって、杖無しでは歩けなかった患者さまが杖を持たずに歩けるようになるような素晴らしい実例もあります。
そうした事を目の当たりにする度に、噛み合わせの大切さを実感するのです。
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