10Jul
入れ歯 ワイヤー
部分入れ歯をしていると、何かと見た目が気になるものです。人から見えるのではないかとか、においが出ているのではないかといった心配をしなければなりません。特に見た目を気にしている方にお勧めなのが、ノンクラスプデンチャーという部分入れ歯です。
ノンクラスプデンチャーとは部分入れ歯についているワイヤーのない製品のことです。部分入れ歯は歯がないところに義歯を入れ、その両隣の歯とワイヤーで固定しています。それによってしっかりと口内で固定されてものをしっかりと噛むことができるのです。またワイヤーを白いものにすることによってあまり目立たないようにする工夫もなされてきました。しかし、やはり白くてもワイヤーがあるのがわかると恥ずかしいという方も少なくありません。加えてワイヤーで固定している方の歯も悪くなりやすいというデメリットもありました。
そこで開発されたのがノンクラスプデンチャーという製品です。義歯にプラスチックや他の素材で出来た義歯床をつけて歯を固定するという方法です。この方法であればワイヤーを使用しないのであたかも自分の歯のような見た目になります。それだけでなく周りの歯を傷めないというメリットもあります。歯科医院によってはいろいろな素材を準備しています。例えばくろさき歯科ではウェルデンツ、スマイルデンチャー、マグネット、コンフォートなど7種類もの素材を用意しているので、自分がどんな見た目にしたいか、付け心地はどうかといった細かいところまでこだわることが可能です。特にウェルデンツはテレビ番組でも取り上げられたほど人気の素材で、多くの人から支持を集めています。
ただしワイヤーを使わないノンクラスプデンチャーにもデメリットがあります。大きなデメリットの一つが寿命が短いということです。素材によって多少の差はあるとしても、寿命はおおよそ3年程度であると言われています。ただし良い素材を使えば寿命は長くなり、中には10年以上も同じ義歯床を使用しているという方もいるほどです。価格もそれほど高額ではなく、ノンクラスプデンチャーの一つバルプラストであれば20万円程度で作ることができます。もし三年間使用することができれば一日当たり183円、10年間使用できれば一日当たり約54円です。見た目も美しくしっかりと噛むこともできるノンクラスプデンチャーについては、くろさき歯科のような入れ歯の専門クリニックで見てもらうようにしましょう。
入れ歯とブリッジの違い
人工の歯を口の中に装着する、それは入れ歯だと思われる方のほうが圧倒的に多いでしょう。
でも、同じように人工の歯を装着する場合でも、ブリッジと呼ばれる手法があります。
この入れ歯とブリッジとの違いがどこにあるのか、ちょっとご説明しましょう。
ブリッジとは、歯が1本から2本程度無くなった状態になった時に、その無くなった歯の隣にある歯を支えとして、人工の歯を架け渡す手法を言います。
人工の歯を両脇の歯から歯へ、橋を架けるごとく渡すので、この名前が付いているわけですね。
ブリッジを行う場合には、無くなった歯の両側にしっかりした歯が残っていることが前提です。
支えとなる歯の根がしっかり残っているのであれば、そこに冠をかぶせるようにブリッジをかぶせてセメントで装着することが出来ます。
デメリットと言えば、残された両側の歯が健康な歯でも、冠をかぶせるために削らなければいけないことでしょうか。
もし両側の歯が歯根しか残っていないような状態なら、一度金属で土台を装着しなければいけないので、治療工程が増えます。
この両側の歯がとても支柱に出来ないような状態の場合は、ご希望されても残念ながらブリッジという手法は使えません。
また、無くなった歯が一番奥の歯であれば、片側しか支柱が無いので、同様にブリッジは作れません。
その他には歯周病が進行していたり、虫歯が進行していたりする場合には歯科医の判断が必要です。
ブリッジと同じような形でも、セメントで固定せずに取り外しが出来る入れ歯の形にする場合もあります。
このブリッジにも、保険適用と自由診療とがありますが、自然な歯の色にするなら自由診療が一番です。
保険で決められているブリッジが必ずしもご自分の歯に馴染むとは限りませんし、保険では樹脂材料しか使えませんが、自由診療ならセラミックなども選べます。
さて、ここまでブリッジのご説明をしてきましたが、結局ブリッジと入れ歯の違いはと言えば、残された歯を支柱にして上からかぶせて固定するのか、固定はせずに取り外せる状態であるのかということになるでしょう。
ブリッジは入れ歯よりも違和感が少ないので、可能であればまずはそちらが選択肢となります。
でも両側に歯が残されていない場合、失われた歯の本数が多い場合、生まれつき歯の本数が少ないなど、広範囲に隙間が開いている場合、歯周病などがある場合など、ブリッジの適用に向かない方の場合には、部分入れ歯の適用となります。
入れ歯 ノンクラスプ
入れ歯の種類はたくさんあります。
総入れ歯や部分入れ歯といった種類だけではなく、それぞれの入れ歯の中にもたくさんの種類があるのです。
皆さんが「入れ歯」と聞いて思い浮かべられるものは、おそらく保険診療の入れ歯ではないでしょうか?
保険診療の入れ歯であれば、どの歯科医院に行っても一定の品質で治療が受けられますし、治療費が基本的には3割負担となる点は、確かにメリットと言えるでしょう。
でも、7割は国が負担するということは、それだけ材料や治療手順に厳しい制限が設けられるということです。
これではいくら最新技術が研究されても、保険診療ではいつまでたっても使えないということになってしまいます。
本当に機能的な入れ歯、見た目も美しく、身体の一部になってくれる入れ歯を求める方は、是非自由診療の入れ歯を作成なさって下さい。
技術者が多くの手間をかけ、精度の高い道具を使い、最新の材料を使って作られた入れ歯は、おそらくみなさんの想像をずっと上回る素晴らしい出来栄えであると思います。
例えばノンクラスプデンチャーという種類がありますが、これは近年たいへん人気の高い入れ歯で、入れ歯を入れていることが見た目にはわからない仕上がりになっています。
クラスプというのは金属のツメのことで、通常の入れ歯ではこのツメを他の歯に引っ掛けることで入れ歯を固定します。
口を開けば不自然に金属が見えますので、クラスプがあると一目で入れ歯を付けていることがわかってしまいます。
これを避けるために、金属のツメを一切使わず、自分の歯と自然に馴染むように作られるのがノンクラスプデンチャーです。
素材自体が軽く柔らかく出来ているので、使っていても違和感が少なく、フィット感も高いのでとても人気が高いのです。
ただ、みなさんが入れ歯に対して持たれる「口を開けた時に入れ歯だとわかるのが嫌だ」「バネが見えるのは困る」「見た目に美しいものが良い」というご要望に対する答えは、ノンクラスプデンチャー意外にもあるかもしれません。
バネを使わない入れ歯というのはやはり非常に多いご要望で、それに応えるための最新入れ歯もいろいろと開発されています。
ノンクラスプデンチャーよりも安価に製作出来るものもありますし、金属やバネを使わず、大きく口を空けても入れ歯だとわからないものは他にもあるのです。
ご自分で何か一つに決め付けてしまう前に、最優先したい事項を歯科医に相談し、ご自分の条件に最適な入れ歯を提案してもらうことがベストでしょう。
入れ歯 バルプラスト
自由診療の入れ歯に「バルプラスト」というものがあります。
バネを使わない入れ歯なので、入れ歯を目立たなくさせたい患者さんからの注目度が高い入れ歯ですね。
興味のある方が多いようなので、ちょっとバルプラストのご説明をしましょう。
バルプラストというのは、通常部分入れ歯にあるバネはもちろん、全体的に金属を使っていない入れ歯なので、残った歯を痛める事が少ない部分入れ歯です。
使われている素材が「スーパーポリアミド」というナイロン系の素材なので、とても薄く加工出来るために軽い仕上がりに出来ます。
こうしたタイプの入れ歯は強度が問題になりやすいのですが、バルプラストは弾力性がとても高いので破損にも強いのが特徴ですね。
金属が合わない方や、バネが目に付くのが嫌な方などには適している入れ歯です。
製作内容に関わるので一概には言えませんが、価格的には100,000円から120,000円くらいが相場でしょう。
バネ(ツメ)の無いタイプの入れ歯はノンクラスプデンチャーと呼びますが、その種類の中では比較的安価なほうだと言えます。
バルプラストが開発されたのは1956年ですから、実績は十分あると言って良いでしょう。
アメリカで作られ、今では世界95カ国で使用実績があります。
ただ日本での薬事認証は2008年ですから、まだ10年は経過していないことになります。
認可後日本でどれだけ普及しているかのデータは無いので不明ですが、おそらく名前を聞いたことも無いという方のほうがまだまだ多いかもしれませんね。
口の中の状態はお一人おひとり違いますから、総じてこの入れ歯が良い・悪いという判断は出来ません。
使用条件が合うようであれば検討されても良いと思います。
おそらくバルプラストを希望されている、興味を持たれているという患者さんは、口を開けた時にすぐに入れ歯だと分かってしまうような状態を避けたいと思われているのだと思います。
そうしたご要望の場合、ノンクラスプデンチャーの使用を検討されるのは良い選択でしょう。
バルプラストに限らずさまざまなタイプのノンクラスプデンチャーがありますから、状況や条件に合わせて広く検討されると良いと思います。
入れ歯の種類を検討される際には、歯科医に患者さんが何を一番優先されたいかを伝えていただくのがベストです。
患者さんがこれだけは優先したいとおっしゃられる内容を元に、歯科医からさまざまなご提案が出来るからです。
アレルギーがある場合などはそちらが優先されますが、やはり見た目も含めた日常生活での使用感はとても大切です。
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