27Apr
入れ歯を入れていると、すぐ外れるという方がいらっしゃいます。
それも、そんな方は決して少なくないんですね。
これはとても大きな問題です・・・そんな入れ歯では安心して食事も出来ませんし、楽しくおしゃべりも出来ません。
入れ歯の大きさにもよりますが、1本から3本くらいの部分入れ歯であれば、喉の奥に落ちてしまうことで、最悪飲み込んでしまう危険すらあります。
まさかと思われるかもしれませんが、実際に食事の時に食べ物と一緒に取れた入れ歯を飲み込んでしまう方もいらっしゃいます。
特にご高齢の方は心配で、食道へ入ってくれればまだ自然に体外へ排出される可能性が高いですが、気管へ入り込んでしまったら窒息の危険があります。
いずれにしても緊急で病院へ行く必要がありますし、レントゲン撮影などで位置を確認するなど、しかるべき処置を受ける必要があります。
そもそもそんなリスクを回避するためにも、入れ歯がそんなにも外れてしまう問題を早く解決しなければいけません。
どうしてすぐに外れてしまうかと言えば、これはもう「入れ歯が合っていないから」としか言いようがありません。
当院でも良く言っていますが、入れ歯はオーダーメイドスーツのようなものですから、ご本人にピッタリ合うものであればそんなにすぐ外れることなどないはずなのです。
靴に例えれば、足にまったく合わない靴を無理に履いているようなもので、2、3歩歩けばすぐに脱げてしまうといった状態ですよね。
そんな靴をずっと履き続ける人はいないでしょうし、足に合う靴に履き替えたり、靴のインソールを替えたり修理したりするのが当然だと思います。
入れ歯だって同じことですから、合わないものを無理に使うのは大きな障害になります。
外れない入れ歯を作るには、まず自分の身体に合う丁寧な入れ歯作りをすることと、その後も定期的にメンテナンスをすることです。
最初に作った状態では快適でも、使い続けることで入れ歯が合わなくなって来ることは避けられません。
人の口の中の状態や噛み合わせは、少しずつ変化していくものだからです。
そしてその変化はとてもゆっくりと行われるものなので、本人にも気付きにくいものなのです。
長年使えば入れ歯も磨り減ったり、支えている部品が変形したりする場合もあるでしょう。
半年に1回歯科医院でチェックすれば、常に快適に過ごせるはずです。
また、汚れを落として欲しい場合にも歯科医院に相談すると、家庭では落とせない汚れも落としてくれるはずですよ。
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