30Nov
入れ歯治療を保険適用で行った場合の値段の相場は、総入れ歯で1万円程度から、部分入れ歯で5千円程度からが相場になっています。
保険適用の場合、入れ歯を作成したあと6ヶ月間は作り直しは出来ませんので、もし紛失した場合には自費で作り直すことになります。
これは歯科医院が判断していることではなく、法律で設けられた制限ですので、同じ歯科医院ではなく他の歯科医院に行けば良いというわけではありません。
どこの歯科医院に行っても対応は同じです。
法律的には、過失により何度も入れ歯を作ることで、医療費支出が膨大になるのを防ぐ目的があります。
ご自分で慎重に保管されるようにして下さい。
総入れ歯の費用は、スルフォンデンチャーであれば上下別で10,000~15,000円になります。
材質はプラスチックのみですので、かなり分厚く、装着した時の違和感は大きくなります。
汚れや臭いに対する耐久性には比較的優れています。
部分入れ歯の費用は、クラスプで固定するタイプで一か所5,000~13,000円になります。
クラスプというのは金属製の留め具ですが、これを他の歯に引っ掛けて固定させて使います。
物を噛む力は、自分の歯の20%から30%程度になります。
総入れ歯は歯肉に吸着させて使いますが、安定感が無く、すぐに外れたりきちんと噛むことが出来ないという悩みを抱える方も非常に多いです。
部分入れ歯はすぐに作れる利点がありますが、審美性に欠け、装着に違和感が大きく、噛んだ時に大きな痛みが出るので、食事の時にはわざわざ外すという方もいらっしゃいます。
ここまで読んで、入れ歯に対するイメージが良くなったという方はまずいらっしゃらないでしょう。
入れ歯は使いたくないと強く思われるかもしれません。
保険適用の入れ歯は、事実、今でも大昔の入れ歯とさほど進化はありません。
それでは入れ歯は大昔からまったく進歩していないのかと言えば、もちろんそんなことはありません。
進化したのは保険外の診療、自由診療の入れ歯です。
自由診療は確かに費用がグンとアップしますが、それ以上に性能もグンとアップします。
歯茎にあたる義歯床に金属やシリコンを使用したり、見た目に他の歯と違和感がない義歯を使用したりすることで、装着感も良く、審美性にも優れた入れ歯は作れます。
また、例え総入れ歯でも、食べ物の風味を感じ、ビールを美味しく飲める入れ歯もあるのです。
どうでしょう。保険適用の入れ歯を値段だけで決めようとしている方も、一度自費の入れ歯について相談してみるとよいと思います。
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