31Oct
入れ歯の専門的な歯科医と言えば、補綴歯科医ということになります。
補綴は「ほてつ」と読みますが、漢字としては「ほてい」とも読み、破れ物などをつくろうという意味もあります。
転じて、句をつづって詩文を作るという文学的な意味もあります。
歯科分野では、歯の欠損しているところに入れ歯を作ったり、人工物をかぶせたりして歯の機能を甦らせる技術になります。
日本補綴歯科学会のホームページには日本全国の専門医の名簿が掲載されていますので、入れ歯の歯科医を探している方には探しやすいでしょう。
もちろん、くろさき歯科も載っています。
補綴の技術は世界的に日進月歩で、常に高い水準の歯科医療を行うためにはたゆまぬ勉強が必要です。
日本補綴歯科学会は専門医制度を設けていて、責任のある医療を行うために研修や認定を行っています。
おそらく皆さんは、歯になんの異常もない時には、歯の存在をすっかり忘れていらっしゃると思います。
毎朝起きて「ああ、今日も歯が生えてるな」と思われる方もいらっしゃらないでしょうし、日常生活の中で「歯があるな」と意識することもほぼないでしょう。
食事中ですら、興味は他に向いていて、おそらく何も意識せず歯を使っていらっしゃるはず。
でも一度何かの不調が出ると、1秒でも忘れることが出来ないくらい気になって致し方ないほどの存在に早変わりします。
歯は健康寿命に非常に深く関わるもので、失ってしまうと、単に物質を失うだけでなく、生きるための大きな機能をも失ってしまいかねません。
QLDという言葉がありますが、これは「生活の質」というひとつの秤です。
歯は、欠損しても、かみ合わせが悪くても、審美性が低下しても、QLDを著しく低下させてしまうほどの存在なのです。
補綴歯科医は、いかに歯を長持ちさせて状態を維持するか、なくなった機能をいかに補いQLDを向上させるかを考え、その技術を使う専門家です。
人生は長いですから、40歳になる前には、ご自分の歯をどう管理して、最終的にどのようにして行くかは設計図を描いておいたほうが良いでしょう。
せっかく寿命が延びたのに、実は健康寿命との差異はまだ7年から8年ほどギャップがあると言われています。
かなり大きなギャップですが、そこに歯の存在が大きく関わることは間違いないでしょう。
補綴医療では、例えば入れ歯を作ったからそこで終わりではありません。
自分の体を常にメンテナンスするように、入れ歯もまたずっとメンテナンスし続けるべきものなのです。
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