30Nov
入れ歯を予防するためには日頃のケアが大切です。
入れ歯は失った身体の機能を取り戻すために有効なツールですが、一番良いのはもちろん、そもそも機能を失わないこと=歯を守ることです。
歯を失ってしまう原因の95%以上は虫歯か歯周病と言われていますが、これらは細菌感染症であり、予防するには細菌の繁殖を抑制する方法しかありません。
一度棲み着いてしまった細菌は、口腔内から完全に排除するのは残念ながら現代医学では不可能です。
虫歯や歯周病という病気に発展しないレベルで、持続的にケアを続けることしか予防法はないのです。
具体的なメンテナンスは、日々の自宅でのケアと、定期的な歯科医院でのケアの2本立てです。
毎食後にきちんと食べかすを取り除くこと、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使って丁寧に清掃することが大事ですが、やはり家庭では取り切れない汚れが蓄積してしまいますので、3ヶ月から6ヶ月に1回は歯科医院で専門のクリーニングを受ける必要があります。
基本的にはこのサイクルできちんとメンテナンスを続けることで、将来的に残せる自分の歯が多くなります。
細菌は撲滅出来なくても、病気として発症させなければ感染症にはならずに済むのです。
比較的よくあるのは、すでに以前治療した歯がまた虫歯になるという事例です。
クラウンやブリッジなどをかぶせた歯がまた数年後に虫歯になってしまうという事例で、病気としては二次齲(う)蝕と言います。
クラウンは自分の歯に人工の歯をカバーのように被せる治療法ですが、このかぶせた部分と歯茎との間に歯垢が溜まりやすいのです。
もう治療は終わったから大丈夫と安心してはいけません。
治した歯もしっかり磨いて、汚れをキレイに取り除いていれば、二次齲蝕は避けられます。
よく、歯ブラシを思い切り歯や歯茎に押し付けるように強い力で磨く人がいますが、歯磨きに腕力は必要ありません。
力を入れるとブラシの先が寝てしまうので、かえって汚れを掻き出すことが出来なくなります。
歯ブラシは毛先を使って丁寧にブラッシングしましょう。
これは入れ歯のメンテナンスにも言えることで、入れ歯を外して専用ブラシで洗う時には、強い力を入れるのではなく、毛先を立てて1本1本丁寧に磨いて下さいね。
歯の表面の色が気になる場合には、自分で研磨剤で磨くよりも歯科医院に相談しましょう。
特に入れ歯の表面をキレイにするのに研磨剤を使ってはいけません。
表面の色素沈着を落とすだけなら自宅でのケアでも可能な場合がありますが、色そのものを漂白するなら歯科医院で審美歯科にかかったほうが安全で確実です。
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