一般的な歯の治療は虫歯になった部分を治療するだけで終わってしまいますが、虫歯になった原因を取り除かない限り、せっかく治療しても数年後には再発を繰り返します。
虫歯になるには原因があります。何か食べた後の歯磨き方法が悪いなら歯磨き方法を改善しなければ表層の虫歯をその時だけ治療したとしてもいずれもとに戻ります。
入れ歯も一緒で部分入れ歯でその部分のみの治療を行うと、必ず他から不具合が起きてきます。何故なら口の中の状態は「歯」と「歯ぐき」と「歯並び」で構成されているからです。
その部分のみの治療を行う限り何度も何度も再発を繰り返します。 そうならないためにもお口の中の原因と結果を細部まで調べてお口の中を健康な状態に保つ必要があります。
1.歯ぐきとの関係
(1)入れ歯が当たる
・入れ歯と歯ぐきの面が合っていないと、入れ歯のあたりが強い部分が痛くなることがあります。
(2)入れ歯の大きさが合っていない
・入れ歯の歯ぐき部分の面積が小さいと、安定と吸い付きが悪くなり痛みが出ることがあります。
2.咬み合わせ
・顎の位置が前後左右にずれている
・入れ歯の歯の並んでいる位置が本来の位置からずれている
入れ歯に問題が無くても、入れ歯を受け入れる体やお口の受け入れ能力が低下していて、痛みとして感じることがあります。
3.お口の中の原因
(1)歯ぐき(粘膜)が弱くなる
(2)唾液の量が少ない
・潤滑油の役割をする唾液の量が少なく入れ歯がこすれる
(3)細菌繁殖←唾液(抗菌作用がある)量の減少
・細菌によってお口の粘膜があれる
(4)胃食道逆流症(70歳以上の女性に多い)
・胃液の逆流によって、お口の中が荒れる
4.体のひずみや左右の違いがある
(1)入れ歯の咬み合わせが安定しない
(2)リラックスした状態でも上下の歯が接触しやすくなる(通常は上下の歯は当たっていない)
5.上下の歯を接触させる癖がある。
人間の基本的な機能(体の働き)に関わります。
・食べる・しゃべる・見ばえ(コミュニケーション)
「お口のいい状態を長く」保つこと
この目的のために、時間や費用をかけて歯科医院の通います。しかし、症状を治療するだけで原因を除去しないと、根本治療にはなりません。